マイクロ法人 はじめての申告(8)別表五(一)
「全力法人税」を使った別表五(一)の作成について紹介します。 こじかのマイクロ法人は2017年12月31日に第1期の決算を向かえました。2018年2月3日に郵送で法人税、法人県民税、法人市民税の確定申告を行い、2018年2月8日までに受付印が押印された各申告書の控えを入手することが出来ました。
申告書の作成メニュー
別表五(一)を作成するには、基本情報登録(2018年2月27日の記事)を済ませ、勘定科目内訳書(2018年3月3日の記事)の入力を済ませ、申告書メニューの上から順番に別表2、別表15、法人税等の納付状況(別表5(2))、別表7、別表4(2018年3月14日の記事)の入力を済ませた上で、別表5(1)をクリックします。
別表五(一)の作成
別表五(一)は別表四に比べ税務初心者のこじかも理解しやすい内容でした。「利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書」というタイトルの通り、内容的には決算書の一つである「株主資本等変動計算書」の税金版と言ったところです。期末残高が期首からどのように増減して出来上がったのかを明らかにします。 入力した個所は二か所。区分の入力欄に「未収還付所得税」と入力し、その右側、増の③の列にソーシャルレンディングで源泉徴収された金額(30,000)を入力しました。
全力法人税の別表5(1)入力画面で入力可能なのは18か所です。それ以外は他の入力画面からの転記や自動計算なので、入力したくとも入力できません。入力可能箇所はそれなりに多いのですが、残高の増減を記入する単純な内容であるし、資本金の増減などはめったにあるものではありません。 画面下の[ 保存 ]ボタンをクリックして別表5(1)の入力は終了となります。
ナゾの「差引合計額」
別表五(一)の入力画面で自動計算される「差引合計額」(後述のNo.31の額)は、こじかにとって少しナゾでした。 こじかが提出した申告書の別表のなかで、この「差引合計額」を引用した個所が無いのです。こじかの知識が不足していて、どのような用途の額なのかわかっていないだけなのでしょう。別表五(一)の印刷
先の入力画面で完成した別表五(一)は、印刷メニューでPDF出力することが出来ます。 PDF出力できるのは有料版だけです。ただし、無料版でも先の入力画面は使えますから、手書きであれば無料で別表五(一)を作成できると思われます。
ブログ記事用の架空モデル
この記事に登場した会社名、人名、金額等はすべて架空のものです。今後作成を予定している他の別表の記事でも、同様の金額を使う予定です。設立初年度の決算・申告ですが、2017年1月1日設立というありえない設定です。
勘定科目 | 金額 |
税引前当期純利益 | △ 200,000 円 |
法人税等 | 100,000 円 |
源泉徴収(ソーシャルレンディング) | 30,000 円 |
法人県民税(均等割) | 20,000 円 |
法人市民税(均等割) | 50,000 円 |
当期純利益 | △ 300,000 円 |
また、ソーシャルレンディングで源泉徴収された所得税を、指定の銀行口座に全額還付するような申告内容となっています。
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