宅建士一発合格した勉強法③ツール編

 これまでの記事でご案内した通り、こじかは平成28年度の宅地建物取引士の資格試験に初めて挑戦し一発合格しました。サラリーマンとして働きながら38点を得点した勉強方法を何回かの記事に分けて紹介していこうと思います。 今回はツール編です。

1.図書館の利用

 改めて言うまでもなく図書館の効果は絶大です。最大の効果は誘惑を断ち勉強に集中できることです。こじかは自分の部屋と机を持っていますが、それでも休日は図書館に通いつめました。開館時間から閉館時間までずっとです。 

 自宅にいると様々な誘惑があります。ネット、テレビ、音楽、電話、食事、お酒、おやつ、ベット(睡眠)、妻、子供・・・。自宅は快適ですが、その裏返しとして誘惑多き場所にもなります。このような誘惑を断つ意味で、制約の多い場所に身を置くのは非常に有効です。 

 また、図書館にはスマホを持たずに行きました。図書館に行くとわかりますが、勉強に疲れた学生が長時間スマホをいじっているのを見かけます。その昔、中学生だった頃の話ですが、受験勉強をしているときに限って、普段さほど面白いと思わない漫画やテレビがとても楽しく感じ、時間を忘れて没頭することがありました。 

 同じことが宅建の受験勉強でも起こります。そして娯楽に没頭したら合格は遠のくでしょう。そういう意味でスマホは最悪の娯楽です。せめて受験期間内、図書館に通う時ぐらいは切り離すことを勧めます。

2.通勤中のながら勉強

 こじかは片道1時間の電車通勤するサラリーマンです。往復2時間の通勤時間は貴重な勉強時間でした。フォーサイトのeラーニングウェブサイト(道場破り)から講義の動画ファイルをダウンロードし、それを7インチタブレットに保存して通勤中に何度も視聴しました。また1.5倍速の講義動画もアップされているので、3回目以降はそちらを視聴しました。

  実はこじか47歳にして老眼です。40歳を過ぎたあたりから老眼鏡を使い始め、受験3か月前には度の強い老眼鏡を新調しました。老眼鏡を新調したら、集中力が別人のようにアップ。受験生にとって視力は本当に大事です。 

 そんな老眼のこじかですが、満員電車の中で老眼鏡を出すのが面倒になり裸眼で動画を見ていました。とても疲れます。ただでさえ仕事で酷使した目を帰りの電車で使う気になれず、目をつぶって音声だけ聞いていました。そしてある時気づきました「音声だけでいいんじゃないか?」と。 

 結局、講義の動画から音声だけを抽出し、スマートフォンで再生することにしました。試験前の3か月間、通勤中は延々と講義の音声を聞き続けました。音声だけと侮ってはなりません。これが効くんです。講師の語り掛ける声が耳に残り、それが実践で大いに役立ちます。

 フォーサイトの商品にはDVD、CDのパッケージのほかにDVD+CDのパッケージが存在します。当初こじかはDVD+CDには価値を見出せずにDVDパッケージを購入しました。浅墓でした。こじかにぴったりの商品はDVD+CDのパッケージだったのです。電車通勤する方は迷わずDVD+CDパッケージを購入しましょう。

3.暗記パン

 もちろんドラえもんに出てくる暗記パンのことではありません。こじかが勝手に名付けた暗記の道具のことです。簡単に言えば受験対策用の直筆ノート。一通りテキストと過去問の基礎学習を終えてから作ります。 

 一般的な30シートのB5サイズノート2冊を用意します。このノートは片面だけに記入し裏面は記入しません。見開いたときに右半面だけが記入されるという要領です。宅建業法、法令上の制限、その他の法令、権利関係の四分野のテキストをテストに必要な部分だけを要約して記入したところ、丁度2冊に収まりました。 

 このノートを見開き左側の未使用ページも含める形で、B4サイズ→B5サイズに縮小コピーします。コピー後のB5用紙を半分に折り、全ページを1冊に束ねます。結果、B6サイズの一冊の白い手帳が出来上がります。これをこじかは暗記パンと名付けました。なぜなら、ものすごく暗記に効くからです。

  テキストの内容を自分の言葉で要約する、それを既定のサイズに収まるように工夫して記入する、まずはこの行為だけでも相当に暗記の手助けになります。それに加えて通勤時はもちろん仕事中(無駄な会議とか)にも肌身離さず携帯し、暇さえあれば眺め続けます。印刷された文字と違って、自分で一文字一文字考え抜いて書いた文字の記憶力は段違いです。

  模試をやると、当初作成した暗記パンでは対応できない論点や情報がたくさん出来てきます。それらは暗記パンの見開き左側のページに順次追記して行きます。模試を何度も繰り返すと、当初真っ白だった左側のページがすべてびっしりと文字や数字で埋め尽くされます。それに合わせて記憶の定着が確かなものとなり、特に暗記が重要な法令上の制限では強力な武器になりました。 

 人間は、文字で記憶できない膨大な情報でも、映像として記憶することができるようです。こじかは暗記パンの内容を映像として脳裏に記憶し、映像を思い出しながら問題を解くこともありました。 

 試験当日、こじかは暗記パン一つだけを携えて試験会場に向かいました。もはやテキストや過去問は無用、暗記パンだけで合格点を得点できると信じ切っていました。結果38点、合格ラインの35点を大きく上回り合格することが出来ました。

 

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