住信SBIネット銀行に法人口座を開いてみた

 ゆうちょ銀行に(2017-2-8記事)続き、住信SBIネット銀行に法人口座を開いてみました。結果、申し込みから22日で無事に口座開設されました。思いのほか時間を要した印象です。 口座開設の要件については、ネットに流れている情報とやや異なる点もありました。

住信SBIネット銀行
 

1.口座開設理由

 こじか個人の資産運用のメインバンクは住信SBIネット銀行です。 2016年にスマートプログラムという名の改悪が実施され、ネットでは散々な言われようです。特にライトユーザーにとっては改悪そのもので擁護するつもりは全くありません。マーケティング上顧客を選別するのは合理的な選択なのでしょう。 

 こじかの場合はランク2~3をキープしていたこともあり、ほとんど改悪の影響を受けずに済みました。結果、住信SBIネット銀行のメリットだけを存分に享受していた次第です。 特にお気に入りはSBI証券+SBIハイブリット預金です。これを使えばSBI証券の即時入金に対応している銀行口座から、無料で、何度でも資金集中できます。

 また、SBI証券のATMカードを使えば、セブン銀行のATMから無料で現金を引き出せます。 現在、こじか個人の資金はマイクロ法人への出資金や貸付金に換わり、微々たる資金しか手元にない状況です。それでも使い慣れた住信SBIネット銀行は手放せず、メインバンクの地位を保っています。 このような状況から、住信SBIネット銀行に法人口座を開設すれば何かと便利だと考えた次第です。

2.口座開設手順

  1. Webサイト申込
  2. 必要書類の郵送
  3. 審査
  4. カード受取
  5. 各種パスワード等の初期設定
  6. 取引開始

 Webサイト申し込みの際以下のメッセージが表示されます。ネットバンクと言えども固定電話番号を要求してきます。携帯電話や050インターネット電話全盛の時代でも固定電話番号は重視されるようです。 

口座開設 - 申込【法人のお客さま】
  • 郵便物はすべて登記簿謄本等に記載されている住所あてに郵送させていただきます。
  • 代表者または担当者の登録住所あてに「住信SBIネット銀行からのご案内」を転送不要の簡易書留郵便にて郵送させていただきます。お受取りができない場合はお取引の制限または預金口座の解約をさせていただく場合がございます。(犯罪収益移転防止法施行規則による代表者等の本人特定事項の確認を行います。)
  • お申込みいただけるのは、日本の法律に基づき設立され、かつ登記された法人(登記住所は日本国内のみ)です。屋号等を使用した名義、法人登記をしていない団体等の名義、外国法人(外国の法律で設立され本店を外国に置く法人)の口座開設はできません。
  • 電話番号は固定電話番号をご登録いただく必要があります。携帯電話番号のご登録では口座開設できません。 あらかじめご了承ください。

 2017/3/17の記事(マイクロ法人の固定電話)の通り、こじかが設立したマイクロ法人は法人専用の固定電話番号とFAX番号をひかり電話で実現しました。固定電話番号による信用の嵩上げがネットバンクの口座開設でも活きてきます。

3.必要書類

  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)原本
  • 法人の印鑑登録証明書 原本
  • 法人設立届出書(控)コピー
  • 代表者の運転免許証のコピー

 ネットだけで口座開設出来るだけに必要書類は厳格です。登記簿謄本と印鑑証明書が共に原本提出です。 他のブログで過去に書かれた記事を参照すると、住信SBIネット銀行の口座開設書類には、他の銀行の通帳またはキャッシュカードのコピーが必要で、法人として最初の銀行口座にはなりえない旨が記載されていました。 

 しかし、こじかが口座開設を申し込んだ2017年2月現在、他の銀行口座の証拠は求められませんでした。後日変更になることも十分に考えられますが、少なくともこじかが法人口座を開設した時点では住信SBIネット銀行を最初の銀行口座として開設できるようです。

4.口座開設の留意点

  • 固定電話番号は必須
  • co.jp独自ドメインのメールアドレスが望ましい
  • 資本金
  • ウェブサイトは不要
  • 他の銀行口座は不要

 前述の通り固定電話番号は必須です。他の口座開設でも求められることが多く、これを準備できないと選択肢を大幅に狭めることになります。

 co.jp独自ドメインも必須ではないにせよ信用の嵩上げに役立つと思われます。co.jpは他のドメインより維持費が高く制約も多いですが、反対にその制約が信用を与えてくれます。 こじかが銀行の審査担当だったら、資本金が1円とか10万円の会社の口座開設を認めません。個人的に、最低ラインの資本金は100万円だと考えています。 

 他のネットバンクではウェブサイトの存在が必須のところもあるようです。住信SBIネット銀行はウェブサイトの申告を求めていません。いまどきウェブサイトなどは短期間でいかようにも作れますから、ウェブサイトを不問とするのは現実的な判断だと思います。

 前述の通り、他の銀行口座の存在は不要でした。ゆうちょ銀行と住信SBIネット銀行の法人口座開設は同時並行的に進められるのですね。少し時間をロスしました。

5.VISAデビットカード

 住信SBIネット銀行の法人口座を開設すると、無料で現金入出金用のキャッシュカードが送られてきます。

 このキャッシュカードはVISAデビットカードにもなっています。しかも年会費はかかりません。 マイクロ法人がネット通販や各種サービスを利用する場合、クレジットカードがないと不便です。VISAデビットカードは銀行口座から即時引落されることを除き、クレジットカードと同じように使うことが出来ます。

 法人のクレジットカードは審査も厳しいでしょうし、年会費もそれなりにかかります。クレジットカードを商品仕入の決済手段に使うなら、資金繰りが楽になるなどのメリットがありますが、そうでなければ即時引落のデビットカードで十分だと思います。

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