マイクロ法人の固定電話
1.通信機器の構成
マイクロ法人の本店はこじかが所有するマンションの一室です。このマンションは、物理的に引き込める電話回線は一回線だけ。そこで、NTT東日本が提供する「ひかり電話」によって三つの電話番号の引き込みと鳴り分けを実現しました。
こじかは以前からフレッツ光のマンションタイプを使ってきました。マンションなので光ファイバーとはVDSLで接続しています。VDSLモデムにインターネットプロバイダーが貸し出すルーターを接続する方式です。
ひかり電話を導入するにあたり、通信機器の構成が変わりました。VDSLモデムとインターネットプロバイダーのルーターの間にひかり電話ルーターをかませる三段階の機器構成です。 プロバイダーのルーターを返却して、VDSLモデムとひかり電話ルーターだけにすることも可能でしたが、プロバイダーが提供するインターネット電話(050)を今後も使うことから利用を継続した次第です。
2.三つの電話番号の使い方
- 電話番号①:これまで同様にこじか個人の電話番号として利用します。古いFAX電話機をつないでいます。
- 電話番号②:ひかり電話のマイナンバーサービス(追加番号サービス)で新たに追加したマイクロ法人用の電話番号です。役所や銀行への届はこの電話番号を記載しました。追加のランニングコストは100円/月です。 専用の電話機(Panasonic VE-GDW54)を購入し接続しました。
- 電話番号③:ひかり電話のマイナンバーサービスで新たに追加したマイクロ法人のFAX用電話番号です。FAXお知らせメールサービスも同時に申し込みました。追加のランニングコストは200円/月です。
これにより、FAX機器をつなぐことなくFAXを受信し、そのイメージをNTTのサーバーを介して閲覧・印刷できます。FAX受信はメールで知ることが出来ます。ちなみに、FAXの送信は電話番号(1)のFAX機器から行います。
3.ランニングコスト
<従前費用>
- 基本プラン 500円
- ひかり電話ルーター 450円
- 合計 950円
<追加費用>
- 番号追加サービス「マイナンバー」100円 x 2
- FAXお知らせメール 100円 x 1
- ナンバー・ディスプレイ 400円 x 1
- 合計 700円
4.固定電話の名義と支払
前述の固定電話の名義はこじか個人です。電話の名義を個人から法人に変更することも考えたのですが、名義を法人に変更すると法人料金が課されます。コスト的にデメリットしかないので個人名義のままです。
そこで、これまで同様こじか個人が電話料金を支払い、マイクロ法人分を請求することにしました。法人と個人で不可分な料金は折半とします。折半する項目は基本プラン500円とひかり電話ルーターレンタル450円。合計950円の半分475円に消費税を加えた513円を電話料金の総額から控除し、残りをマイクロ法人へ請求します。
ちなみに、こじか個人は050のインターネット電話から発信し通話するため、NTTのひかり電話を通話に利用しません。NTTからの通話料金の請求は全てマイクロ法人のものとなります。
5.固定電話番号の意義
携帯電話とインターネット電話(050)が全盛の現代においてもなお、固定電話番号(埼玉は04x)の存在意義は有るように思われます。それはなぜでしょうか。
固定電話は住所と一体で、携帯電話とインターネット電話は住所と分離しています。実際には固定電話番号を携帯電話で利用するサービスが登場しており、必ずしも固定電話と住所は一体とは言い切れませんが、それでもなお大多数の固定電話は住所と一体化しています。この住所との一体性が固定電話の特徴です。
法人は人間が作り出したバーチャルな存在ですから、銀行に口座を開設したり契約する際には実在性を証明するための書類や証憑を求められます。登記簿謄本、法人設立届出(控)、法人番号指定通知書、公共料金支払明細、預金通帳の写し。固定電話番号もこれらと同様に実在性を証明する手段の一つなのだと思われます。
ひかり電話を導入していれば、固定電話番号を1本追加するコストは月額100円、年間でも1200円に過ぎません。この程度のコストで公私混同を避け、マイクロ法人の信用を底上げできるなら安いものです。
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