マイクロ法人設立 ゆうちょ銀行口座開設
これまで、法人を設立登記し、印鑑証明書と登記簿謄本を入手し、税務署ほか役所への届出を行いました。ここまで手続きが進めば、次のステップとして銀行口座の開設となります。
1.銀行の選定
こじかは、ゆうちょ銀行でマイクロ法人の銀行口座を開設しました。ゆうちょ銀行を選択した理由は以下の通りです。ひとり社長のマイクロ法人にとってゆうちょ銀行は最適だと思います。- 設立直後の法人でも開設しやすい
- ネットバンキングが無料
- ゆうちょ銀行口座間送金が月5回無料
設立間もない法人は信用が低く一般に銀行口座開設はハードルが高いと言われています。そのような中でもゆうちょ銀行は比較的開設しやすいとされています。こじかのマイクロ法人も拍子抜けするほどすんなりと法人口座を開設できました。とはいえ、ゆうちょ銀行はいくつかの制約がありオールマイティーな銀行ではありません。いずれは地銀や信金の最寄の支店に口座を開設しようと思います。
個人の口座と違い、一般的に法人口座のネットバンキングは有料です。一口座当たり毎月2千円の費用がかかります。年間2万4千円です。もったいないです。 一方で、楽天銀行などのネットバンクとゆうちょ銀行は法人口座でもネットバンキングが無料です。ネットバンクでも良かったのですが、どこにでも店舗があるゆうちょ銀行の安心感は代えがたいものがあります。
ゆうちょ銀行には、こじかの個人口座、妻の個人口座、子供の個人口座、つまり家族全員がそれぞれ個人口座を保有しています。この状況で法人口座が加わり、口座間の資金移動が月5回まで無料で行えるのです。 代表取締役である妻は会社の経費を立替払いするし、こじかもマイクロ法人に金銭を貸付したり、本店の家賃を請求する予定です。頻繁に口座間の振込が予想され、月5回まで無料というのは実にありがたいサービスです。
2.口座開設手続き
設立登記申請日から約2週間後、ゆうちょ銀行の口座開設に着手しました。必要書類一式を準備し、代表取締役の妻に窓口へ行ってもらいました。なんかんだと小一時間待たされたそうですが、特に問題なく、預かり証と引き換えに必要書類を提出しました。 必要書類一覧- 印鑑証明書(原本)
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)(原本)
- 法人設立届出書(税務署)
- 株主名簿
- 来店者(妻)の運転免許証
印鑑証明書と登記簿謄本は窓口でコピーを取り、原本は戻してくれました。法人設立届出書は当然原本を戻してくれますし、株主名簿も律儀に戻してくれました。小さなことですが、ゆうちょ銀行さんの好感度アップです。改めてゆうちょ銀行のファンになりました。
6日後には本店住所である自宅に通帳が書留で郵送され、法人口座が無事に開設となりました。キャッシュカードの暗証番号通知書は窓口申し込みから8数日後に、キャッシュカードは10日後に郵送されてきました。
インターネットバンキングは、キャッシュカードの暗証番号通知がないと申し込みできません。入手後ただちに申し込んだところ、インターネット申し込みから4日後には「ゆうちょダイレクト利用者カード」と「制限解除用パスワード」が郵送されてきました。
結局、窓口の申し込みから12日後にはネットバンキングで他行への振り込みが自由にできるようになりました。思いのほかスピーディーに、そしてスムーズに口座開設と諸手続きが終了したと思います。ゆうちょ銀行素晴らしい!
3.法人口座開設の成功要因
ネットを調べると、ゆうちょ銀行でも法人口座開設を拒否されたという事例が多くみられます。こじかなりに法人口座開設が成功した要因を考えてみました。
オレオレ詐欺などの犯罪を防止するために、法人口座開設の審査が厳格化してきたと思われます。いかに曖昧な部分を無くすかが成功のポイントではないでしょうか。
- 本店住所
- 電話番号
- 資本金
こじかのマイクロ法人の本店は自宅マンションの一室です。口座開設は最寄りの郵便局で行いましたから同じ町内会のご近所様、郵便局から直接目視できる場所です。本店の実在性に曖昧さはありません。バーチャルオフィスなどでは断られるケースが多いといいますから、本店の所在地は重要な要素だと思います。そして申込は本店最寄りの店舗が一番です。本店住所が遠隔地の場合、あえて遠隔地の店舗に申し込む妥当性が説明できません。
こじかは固定回線の電話番号を会社の電話番号として申請しました。最近は固定回線を持たず携帯電話や050のインターネット電話が主流です。そのような状況でも、本店所在地とのひも付けと考えれば、固定回線は未だに実在性を証明する有効な要素となります。 とはいえ、昨今は03や他の固定回線番号を携帯電話で送受信できるサービスが提供されており、固定回線番号でなければというのは徐々になくなっていくと思われます。
今回設立したマイクロ法人の資本金は200万円です。決して多い金額ではありませんが、法人として信用を得るための最低金額かと思います。会社法で認められているからといって、資本金が1円や数万円の会社を信用するでしょうか。こじかは個人的にそのような会社を信用しません。銀行も同じだと思います。
設立登記におけるマイクロ法人の資本金は、代表取締役である妻の個人口座にあります。その個人口座はゆうちょ銀行の口座です。その本人が窓口にやってきて法人口座を開設したわけです。提出書類に不備はないし、資本金もゆうちょ銀行の個人口座に実在していました。
このように、銀行の審査目線で曖昧な部分や突っ込みどころを可能な限りなくして口座開設を申し込みました。正直なところ、これで断られたら手の打ちようがありませんでした。
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